日本
文
1) これはスケッチですか?水彩を使いましたか?
2) 猿も木から落ちる
3) この本には、くわしい説明は書かれていません。
4) 入学式は、このホールで行われます。
5) これは、世界で一番大きいダイヤモンドだと言われています。
6) 昔は、その考えが正しいと思われていた。
7) 友達の赤ちゃんを抱っこしたら、泣かれてしまった。
8) 雨に降られて、服がぬれてしまった。
9) 父に死なれて、大学を続けられなくなりました。
10) 私は犬に噛まれました。
せむしの子馬
昔々、ロシアの国に、イワンという正直な子供がいました。
イワンは、背中にこぶのある、不思議な子馬と仲良しでした。
ある日、イワンは道で綺麗な羽を見つけました。
「それを拾うと、きっと悪いことが起こります。」
子馬がそう言ったのに、イワンは、その羽をうちに持って帰りました。
王様の家来が、その羽を見つけて、王様に言い付けました。
「イワンは、火の鳥の羽を持っています。」
王様は、イワンに言いました。
「火の鳥を取って来い。」
イワンは困って、子馬に相談しました。
「仕方がありません。私の背中にお乗りなさい。」
イワンは、子馬の背中に乗って、火の鳥の所へ飛んで行きました。
浦島太郎
むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎という若者がいました。浦島さんが海辺を通りかかると、子どもたちが大きなカメを捕まえていました。そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。
「おやおや、かわいそうに、逃がしておやりよ。」
「いやだよ。おらたちが、やっと捕まえたんだもの。どうしようと、おらたちの勝手だろ。」
見るとカメは涙をハラハラとこぼしながら、浦島さんを見つめています。浦島さんはお金を取り出すと、子どもたちに差し出して言いました。
「それでは、このお金をあげるから、おじさんにカメを売っておくれ。」
「うん、それならいいよ。」
こうして浦島さんは、子どもたちからカメを受け取ると、
「大丈夫かい? もう、捕まるんじゃないよ。」
と、カメをそっと、海の中へ逃がしてやりました。
さて、それから二・三日たったある日の事、浦島さんが海に出かけて魚を釣っていると、
「・・・浦島さん、・・・浦島さん!」
と、誰かが呼ぶ声がします。
「おや? 誰が呼んでいるのだろう?」
「私ですよ。」
すると海の上に、ひょっこりとカメが頭を出して言いました。
「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました。」
「ああ、あの時のカメさん。」
「はい、おかげで命が助かりました。ところで浦島さんは、竜宮へ行ったことがありますか?」
「竜宮? さあ? 竜宮って、どこにあるんだい?」
「海の底です。」
「えっ? 海の底へなんか、行けるのかい?」
「はい。私がお連れしましょう。さあ、背中へ乗ってください。」
師走
柚子饅頭
小麦粉とヤマトイモに、すりおろしたユズの皮を加えて蒸し上げた生地で、餡を包む。冬の味覚、ユズの芳香がほのかに広がる。
クリスマス・イブ
12月24日は、子どもたちにとってはプレゼントをもらえる日、恋人たちにとっては互いの愛を確かめ合うロマンティックな日。日本ではクリスマスに宗教的な色合いは薄い。12月に入ると、街には巨大なクリスマス・ツリーや工夫を凝らしたイルミネーションが現れ、クリスマス・ソングが流れる。
すす払い(大掃除)
今は月末に大掃除をする家が多いが、正月を迎えるために、昔は13日頃から、多くの家庭で1年間のほこりを払い、家の中を掃き清める「すす払い」を行った。掃除だけが目的ではなく、新しい年の厄を祓う神聖な行事でもあった。14日、栃木県の日光山輪王寺でも、仏像に数多くの僧が取りついてすすを払う。
霜月
紅葉
色染めの餡を型抜きして作った、端正な姿の生菓子。秋の深まりを目と舌で味わう。
紅葉狩り
日本には、古くから紅葉の美しさを愛でに野山へ出かける「紅葉狩り」の習慣がある。秋が深まり、木々が紅や黄に染まると、多くの人々が山や寺院、神社などへ紅葉狩りに出かける。紅葉の名所が数多い京都の中でも、東福寺は渓谷を埋める紅葉の美しさで知られる。
七五三
男児は5歳、女児は3歳と7歳のときに、子どもの成長を祝う行事。この日、親は盛装させた子どもを連れて神社に参拝する。七五三に欠かせないものが、「千歳飴」。子どもたちが手に持つ袋の中に細長い千歳飴が入っている。飴をひっぱるとのびるように「寿命がのびる」という縁起物。
神無月
栗の焼き菓子
栗の蜜煮を栗の餡で包み、焼き上げたもの。この季節には、全国各地でさまざまな種類の栗菓子が出回る。
稲刈り
秋の澄んだ青空のもと、重そうに実をつけた稲穂が黄金色に輝く頃、稲刈りが始まる。日本の秋の伝統的な風景だ。現在は機械化が進み、多くの水田では稲刈り機での収穫が一般的となっている。
運動会
小学生にとって「秋の大運動会」は一大イベントである。全学年が赤と白の2組に分かれ、かけっこ、リレー、玉入れ、綱引きなどを競い合う。また、子どもたちは何週間も前から練習に励み、応援に駆けつけた家族の前で、組体操や踊りなどの演技を披露する。
長月
おはぎ
蒸した餅米を餡で包んだもので、彼岸の供物に用いる。ハギの花に似ていることからその名がついたという。
台風(二百十日)
9月初めの「二百十日」は、2月4日頃の春が始まる日「立春」から210日目。稲が開花する時期にもあたるが、台風がよく襲来するので、風害が起きないように祈る祭りが各地で行われてきた。北西太平洋上で発生する台風は、中心付近の最大風速が17.2m/s以上となる熱帯低気圧で、風害や水害、高潮などの被害をもたらす。強風でなぎ倒された木々。
十五夜
旧暦8月15日の夜の月は、一年を通じ最も美しいといわれる。その「十五夜」には、団子やサトイモ、酒、ススキなどの秋の草花を供え、月見をする。地域によっては、祖先の霊を祀ったり、秋の収穫に感謝したりする祭りとあわせて営まれるところもある。子どもたちが供物を盗むことを歓迎する習慣もあるという。
防災の日
1923年9月1日に起きた関東大震災の教訓を生かそうと、1960年に制定された記念日。また、台風が多発する時期とも重なるので、地震や台風などの自然災害に備えようとの意味がこめられた。この日は日本各地で自治体が中心となり、消防機関、地域住民、企業などが参加して防災訓練が行われる。
葉月
水ようかん
寒天と餡をようかんより少なめにして作る水ようかんは、水分が多く、のどごし爽やか。暑い季節でも食べやすい。
五山の送り火(京都市)
16日の夜、京都を取り巻く山々では、祖先の霊を送るため、文字や船などをかたどった火が灯される。中でも大文字山の「大」の字が最も有名で、この行事全体が「大文字焼き」とも呼ばれている。
青森ねぶた(青森市ほか)
重さ4トンにもなる、和紙の人形「ねぶた」の周りを「ハネト」と呼ばれる踊り子が乱舞する。「ねぶた」の迫力と6日間で延べ20万人にも及ぶ「ハネト」の熱狂はすさまじい。
文月
水草・清流
緑鮮やかな水草を表現したらくがん(米粉と砂糖などを練って固めたもの)と、清流を模した有平糖。
土用の丑の日
日本の伝統的な暦でいう「土用の丑の日」は、7月半ばの最も暑く、湿度も高い日にあたる。そんな時こそ、栄養価に富んだウナギの蒲焼を食べたい。甘辛いタレに浸したウナギを焼く香ばしい匂いが街に溢れ、ウナギ屋の店頭には長い列ができる。もっとも、この習慣は、18世紀にウナギの販売促進のために考え出されたという。
隅田川花火大会
日本の夏の夜空は花火で彩られる。なかでも東京の下町で催される隅田川花火大会(7月最終土曜日)は、18世紀からの伝統を持つ夏の風物詩だ。1960年代から70年代にかけて、川の汚染や家屋の密集などから一時中断されたが、78年に復活し、毎年、数十万人の観客を動員している。
水無月
アジサイ
サイコロ状に切った薄紫色のようかんで白餡の芯を飾り、アジサイの花を表す。みずみずしい季節感に、梅雨の憂鬱を忘れる。
入梅
6月を中心とした約1カ月半は、北海道を除く日本列島の雨期「梅雨」である。梅雨に入ることを「入梅」「梅雨入り」という。境内に多くのアジサイが植えられ、“アジサイ寺”と呼ばれる鎌倉の明月院。雨の中で咲くアジサイは、この季節を表す日本的な風景である。